
[Comment]
幾重にも紡いだ、様々な様式での挿話(MEMOIR)――
そう、幾度もの夜を超えて、いくつもの挿話を経て漸く。
君たちだけの物語が完成したのだ。
――終わったはずの【饗宴】の物語が、再び動き出した。
そしてこれは【饗宴】からもたらされた「151番目の挿話」。
君が。
私が。
ただ手を伸ばすしかなかった、黄金にも似た、あるいは古錆びた鏡のごとき輝きを放つ――
原初(はじまり)の音。
もしかしたら君はここで一度、旅を終えるのかもしれない。
だけど。
絶望。
憧憬。
渇望。
模倣。
歓喜。
嫉妬。
昇華。
そんな【虹】のような、様々な色の想いを糧に君は、君だけの旅を続けるのだろう。
そして――君たちの旅の記録を知った私は、新たに第一歩を踏み出した。
そのはじまりは――「熱情に満ちた新天地」だ。
恐れるな。
諦めるな。
未来と云う荒野を征く君だけが、君だけのものを掴み取れるのだ。
君たちより先に、この新天地を征く私は。
きっとこれからも、君たちの標(しるべ)となるのであろう。
だけど――君はこの、「標(わたし)」に従う必要は無いのだ。
もしかしたら既に君はこの、最初の一歩を知っているかもしれない。
だけど、この新天地は――
君だけが塗り替えられる、未知の【記憶】だ。
そう、未来は決まってなどいない。
君が歩む道が、君の未来だ。
終わりは次への第一歩だ。
君の「みち(未知/道)」は、君が諦める時まで続いていくのだ。
さあ――ただ、征け。
ここに存在してはならない――だけれども、存在していなければならない。
すべてを集約したのなら。
すべてを解き放とう。
私(わたし)の。
貴方(きみ)の。
そして――
皆の熱情が導く、未知なる未来(あす)のために。
2025.01.01 D.J.Iristear (a.k.a. Ered Nust / Asuka Sakurai)
SOUVENIRの譜面コンセプトは、激までは私の譜面で、鬼はMEMOIRリスペクト譜面。
では、私がMEMOIRの譜面を書くならどうなるでしょうか?
その逆をやりました。
激までは、原曲たるPassionate Frontierからの譜面引用を含めたリスペクト譜面。
……リズムをこちらにあわせた都合で相当EVILになっていますが……。
そして、鬼は「この曲に対する私の想い」を込めた譜面。
そもそも、私の本分はこちら側。
やれることはやりました。どうぞ、楽しんでください。
[Player: メーゼ(譜面)]
過去から未来への通過点。
長い歴史から見れば、「今」だってその程度のモノなのかもしれない。
――だからこそ、私は「今」を生きる。
きっとやがては既知の道となる「新天地」を目指し、生きる。
生きて、愛すべき「今」を記録し、【統合】してゆく。
虹から夜へ、夜から――――。
「彼女」の残す「今」を、
「彼ら」の作る「今」を。
――未だかつてない「未来(あす)」へ。
[Cristelia Materiale a.k.a. 水無月ぱんだ(画像)]
[Free Comment]
まさかの151曲目です。
まさかの収録です。
まさかのアーティストです。
万感の思いです。
生きててよかった。
[水無月ぱんだ]
天地がひっくり返るような出来事のひとつがこれでした。
さて、本楽曲の収録に際して、先方とのやり取りの中でこんな質問がありました。
「これミュウ枠?」
それに対する我々の答えはこれでした。
「偶然151曲目に収録させて頂くことになりましたが、共通点はかなり多いですね」
実際のところ、151番目の楽曲となったのは収録曲を150曲で打ち止めにしたからなので本当に偶然なのですが、
一方でその結果、どのような共通点が生まれたかを考えていきましょう。個人的には、3つあるかなって思っています。
はじめに、D.J.Olrunattという存在なのですけれども。
この名義はもう完全にD.J.Iristearリスペクトの曲作るぞ、というコンセプトの元、本作では動いていました。
結果として、D.J.OlrunattとしてのM-IE 3rdの150曲目の楽曲は、Imitative Plot "CALL CODE: SOUVENIR"が相当すると考えています。
(M-IE 3rd全体としてみると、Re:Calling-Memories (6th MOON Re:Answer Remix)が150曲目だと思います!)
ここに、151曲目として本楽曲が続く、という点において、「151番目から生まれたもの」という意味で共通していると考えました。
これが、1つ目の共通点。
次に。M-IE 3rdはご存知の通り、前回の配信が最後の楽曲追加となる予定でした。
(一部譜面やボスフォルダ機能の追加のための追加配信は元々予定されていました)
ですが、当初4thへの収録を予定していた本楽曲(厳密には違います)をこのタイミングに前倒しすることが発案され、実行に移されました。
この件は、収録の打診をいただいた当初にも検討されていましたが、最終配信目前にして改めて決定した形になります。
その結果この曲は、M-IE 3rdには本来存在し得ない、151曲目となりました。
これが、2つ目の共通点。
そしてもう1つは……ポケモン初代のバグに妙に詳しい人間としての目線となります。
ポケモンの内部番号というのは虫食いになっていまして、いくつかの「けつばん」が存在していることは有名な話です。
一方でミュウというポケモンは全てのデバッグが終わった後、こっそりと最後に追加されたものでした。
その際に埋められたスロットは、150種類のポケモンが存在する中の、最初の「けつばん」スロットであると考えられます。
ミュウ以前には、「けつばん」が存在しないためです。つまり、制作中に削除されたポケモンの穴を埋める形で実装されたわけですね。
ここで、M-IE 3rdに話を戻しますと、本作のMEMOIRリスペクト楽曲は実のところ、D.J.Olrunattによるものだけではありませんでした。
それは、主催が主導で、私が協力するという形で制作されたものになるのですが……ご存知の通り、そのような楽曲は収録されておりません。
該当する楽曲は本来第4回配信に来る予定だった楽曲なのですが、そのテーマの都合上、収録前に「役目を終えてしまった」ためです。
ですが……最終配信を終えた、本来楽曲の追加などありえないこのタイミングで、この曲が来てくれた。MEMOIRそのものである、この曲が。
ひとつ闇に葬った穴があり、そこに嵌まる最高の楽曲がある。そういう意味でも、「ミュウらしさ」がある、というお話でもありました。
これが、3つ目の共通点。
さて、途中で一瞬、「厳密には違う」という話がありましたが……はい。
本楽曲、本来はPassionate Frontierのロングから、2番の(つまり、Re:VISIONに収録されたのとは別の)部分を切り出したものを収録する。
そのような話で、当初打診をいただいておりました(2024年4月の話です)。
ですが……"最終配信"を控えた前日、この楽曲を3rdの真の最後の楽曲とすることに主催と合意した後、
楽曲コメントについて先方とやり取りしている時……何が起こったのか、『新規音源の制作を開始した』、という連絡が来まして。
なんて??????????????????????
久しぶりに主催と二人で大混乱の声を上げたのでした。
そういうわけで、厳密には当初打診をいただいていたものとは異なる、とんでもないプレゼントを頂いてしまったという話でした。
これが、この曲にまつわるもう一つの天地がひっくり返るような出来事でした。
ちなみにこれ以外にもう一つ、天地がひっくり返るような出来事がありました。
とはいえ、我々から語れるのはここまでです。
[Player: メーゼ]